みなさんこんにちは、fivecards略してFCです。
今日は「現場に決定権を与えてみよう」という事を記事にしていきたいと思います。
なぜ現場に決定権を与えてみるのか。ここから分析していきたいと思います。
決定をすべて会社のTOP(社長や部長など)の許可を得ないと決定しないという会社、組織はそれ以外の人が「自分で考える力」を失うだけでなく、仕事そのものの進行も差し支えてしまいます。
社長、部長などの管理職の人は「私の決定で決まるので勝手に決めないように」というセリフ聞いたことありませんか?これがまさにそうなんです。もちろん会社のTOPが決めたことですから部下は言うことを聞くしか無いです。
こういった会社は部下の成長が一切進まないただの駒あつかいの会社が多いです。
ここで1つ例を出してみましょう。
「項羽と劉邦」というのをご存知でしょうか?中国で漢の初代皇帝になった劉邦と項羽の戦いを描かれた内容です。この2人のおおきな違いは、項羽は自分で常に前線に立ち、部下を奮い立たせるという事で士気を上げて戦ってきました。
しかし劉邦はあまり前線に出ず、部下に任せてきました。そして部下の能力をうまく使い、韓信という人に大将軍の位を授け、全軍の権限を与えて戦わせました。その結果、項羽は劉邦に破れ、劉邦が天下統一を果たし漢の初代皇帝として君臨したわけです。
TOPは現場にいる責任者に権限を与え、その管理をするだけでいいのにわざわざ前線に出てきて「あれやれ」「これやれ」と言っていたら責任者とTOPの意見が食い違うたびに部下が困ってしまいます。これらを防ぐためには現場の責任者に決定権を与えることが大切というのが分かると思います。
では、決定権を現場の人に与えるのが100%いいことなのか?答えはNOです。まずは現場の責任者の事をしっかり把握しないといけません。
先程の話ですが、劉邦は韓信を最初は信用していませんでした。それもそのはず、韓信はもともと項羽の所にいた武将で都尉という役職についていたからです。それだけで劉邦は韓信に重要な位を与えず、とりあえずといった感じで様子をみました。
しかし、韓信の真面目さを韓信の部下が劉邦に報告したり他の部下からの推薦もあり、韓信は劉邦の信頼を得て大将軍に任命されたのです。韓信にそのような能力がなければ劉邦もその他の部下もそこまで信頼はしなかったでしょう。
何が言いたいのかと言うと、任せる責任者を間違えてはいけないということです。いいかえるならば「誰でもいい」わけではないのです。社長からしたら「任せられる人物」に現場を任せて権限を移譲する。これが今回の意図です。
現場の責任者を適任にしてこそ現場の決定権を与えるべきだということです。逆を言えば適任でなければ社長が自ら指示をしないと駄目になってしまうということです。
劉邦は一度韓信の失態を理由に大将軍を変えています。その時に代わりに大将軍にした武将が魏豹という武将で、元は魏王だったという事から劉邦の一存で大将軍にしてしまいました。
その結果、力量のない魏豹では項羽に太刀打ちができずに大敗を喫してしまうのです。権限を与える時にはきちんと人を判断する事が必要なのがわかりますよね?
いかがでしたか?現場に決定権を与えるのは、現場の人間のモチベーションを上げることになり、思いもよらない成果を生み出すかのうせいがある反面、しっかりと責任者を決めておかないと悪い方向にいく可能性があるのでそのへんを見極める力が必要ですね。
しかし、適正な人がそれをやったら結果がたのしみになると思います。任せることの重要さをしっかり理解してうまく仕事を回していきたい所ですね。
ではまた!
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